architect:Takeshi Kobayashi  


 港区南青山。計画地は東と南道路に面する角地で地形的には南下がりの立地。計画地地盤は南側前面道路から約1.7m盛り上がった斜面地で東側道路はその地盤に揃う様に南下がりの坂道となっている。広域な地勢も南下がりであり、南道路対面の住宅間からの眺望、採光が期待できるロケーションである。
 都市計画道路の指定がされているので地下階にならない深さで建物を斜面に挿入して所要室の確保が求められた。親子3人と祖父母の5人の住まいである。寝室3室、書斎、WIC、ビルトインガレージ、LDK2室、水廻り2ヶ所、トイレ3ヶ所と要求される部屋数を機能的に配置して無駄のないプランニングとしている。しかし、無駄のない事に甘えて空間のクオリティーを考えない事は建築家として失格である。土地の持つポテンシャル、クライアントの夢などを改めて考え検討を進めた。

 家の中でも斜面地である事が少し感じられるようにメイン空間となる30帖近い2階LDKに南下がりのスキップフロア構成を採用して、立体的な動きを与える事がこの計画地において自然に感じられ、移動に伴う視線の動きも豊かになると感じられると考えた。
実際出来上がってみるとリビングの約2.8mの天井高さはスキップフロアにより強調され壁装飾のトラバーチン石貼りが重厚感をもち、程よいスケール感が造り出せたと自負している。
 最後にGioiello(ジョイエッロ)イタリア語でジュエル(宝石)という意味である。クライアントと打ち合わせを重ねるうちに、この建物は大切な時間を入れる宝石箱のようになると良いなと感じていた。またクライアントの子供の名前から連想した名称でもある。

専用住宅(2世帯住宅)
W造・F3
延床:161.90u
東京都港区

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